突っ張り型木製キャットタワー 『レギュラーモデル』と『ハイエンドモデル』 “どこが違うの?”

タワーハック!シリーズ 突っ張り型木製キャットタワー編 第6話
【レギュラーモデルとハイエンドモデルの違い編】


SUMIKA商品をお使いいただく上での、ちょっとしたアイデアやテクニックをお伝えする「タワーハック! シリーズ」。キミの木シリーズの突っ張り型木製キャットタワー【レギュラーモデル】に待望のホワイトコットンカラーが登場したことで、「レギュラーとハイエンドの違いって何?」と思われる方も多いはず。

そこで今回は、改めてOMOTENASHIセレクション2023年2期にて特別賞も受賞した突っ張り型木製キャットタワー【ハイエンドモデル】との違いを詳しくお伝えします!

 

箱を開けた瞬間から違いを実感!
最良の状態で商品をお届けできるよう工夫も凝らしています。

「猫ぐらし」をもっと快適に、もっと感動的に!をスローガンに掲げる私たち。そのためSUMIKAの商品はいずれのシリーズでも、猫ちゃんへの「安心」「安全」「デザイン性」、そして「楽しさ」を商品開発のベース基準に設けています。

【ハイエンドモデルの特徴】
【レギュラーモデル】が持つ猫ちゃんの導線を考えた設計や追加パーツによる組み合わせの自由度&楽しさなどの優れたポイントはそのままに、さらに猫ちゃんとご家族さまへの”おもてなし心”を込めて開発したのが【ハイエンドモデル】です。

■POINT1:香りも楽しめる真空梱包
輸送時に汚れや匂いの付着を防ぐため、ハイエンドモデルの商品は、支柱や木材などを真空梱包しており、その中に脱気剤もセット。「袋を開けたら木材のいい香りが漂いました!」という嬉しいお声も多く寄せられています。

■POINT2:直ぐに組み立てられる
他社のキャットタワーでも言えることですが、組み立て時にはしっかりと支柱を絞めていただく必要があるため、脚立のご使用と手袋の着用が必須。さすがに脚立をお届けすることは難しいのですが手袋なら!ということで、ハイエンドモデルには手袋もセットに。ネジのパッケージも分かりやすく名称を記載しているので、お受け取りいただいたら直ぐに組み立てていただけます。(※)脚立はぜひご用意ください

組み立てのコツはコチラ

■POINT3:臆病な猫ちゃんにも
突然お家に大きなタワーが建つとビックリしてしまう猫ちゃんも多いはず。「気になるけど近づけにゃい・・」「遊びたいけどちょっとコワイにゃ・・」ーーそんな臆病な猫ちゃんに少しでも早くタワーに慣れてもらえるように、キャットタワーにも取り付けられる猫じゃらしのオモチャもセットでお届けしています。

 

 

基本的なスペックの違い-支柱編
ルックスも触り心地も優秀です!

今回両モデルから素材とカラーが同じ支柱が発売されたことで、その違いを表にまとめました。

■職人の手巻きによる「タッカー不使用」の実現
【ハイエンドモデル】で一番実現したかった点であり、【レギュラーモデル】と大きく異なる点は「支柱留めにタッカー(ステープラのような小さな留め具)を使用しているか否か」です。
国内で流通しているキャットタワーには、殆どの支柱で支柱留めにタッカーを用いています。その方が機械を用いて安価に量産しやすいからです。また、タッカーを”殆どのメーカーで使用している”という現状からも、過去に大きな事故は発生していないことが予測できます。

ただ、万が一のことを考えるとやはり不安なことも事実。猫ちゃんの爪が引っかからないか、万が一にも外れてしまったら、などと考えると、やはり「タッカー不使用」を実現したい。けれど、手巻きの技術が必要になるため、簡単に引き受けてくださる工場が見つかりませんでした。

そんな中で、快く引き受けてくださったのが、【ハイエンドモデル】の製造に当たってくださっている現工場です。社長さんはまだ30代とお若いのですが、お祖父様の代からの木工工場を引き継がれており、敷地内の別区画では保護猫活動も行っています。私たちの想いを理解してくださる工場との出会いと、タッカーを使用しない巻き方に工夫を凝らしてくださった職人さんのおかげで、念願だった「タッカー不使用の支柱」が実現しました。

■麻紐は「見た目」も「匂い」も「肌触りも」マイルドに
皆さんは、麻紐が20種類ほどあることをご存知でしょうか?最も強度が高いサイザル麻は、優秀ですが匂いとチクチク感が強めです。
SUMIKAでは、ご自宅の住環境を左右しない商品づくりも念頭においているため、やはり匂いがキツイものは避けたい。そこで、手触りが比較的滑らかで、強度が高く虫なども付きにくい、麻袋でお馴染みのジュート麻を採用しました。
ジュートの中でも厳選し、柔らかで匂いの少ない紐を両モデルで使用。さらに【ハイエンドモデル】には、繊維ゴミが少なく見た目も美しく手入れもしやすい上位グレードを採用しています。

■コットン紐も…実はハイグレード
見た目的には「少し細いかしら?」「少しきなりが入ってる?」程度の違いしか分からないかもしれませんが、コットン紐も上位グレードを採用しており、触りごこちもマイルドに。これは写真や文章では伝わらないかもしれませんので、ぜひ実物を触ってみてほしいです!

 

基本的なスペックの違い-木材・金具編
接続ネジの改良は既に4回目に!

木材やネジ類など細かな点でも違いがあるので、こちらも表にまとめました。

■仕上げにも職人技が光る
【ハイエンドモデル】のステップの”角”は大変滑らか。触ってもチクチクすることはありません。これは、サンダーという機械で研磨した後に、粗さの異なる紙やすりを使用して、職人さんが手作業で仕上げてくださっているからです。もちろん、【レギュラーモデル】の板も触って怪我をするようなことはありませんが、やはり二つ並べると違いは一目瞭然です。

台座に使用している木材は、【レギュラーモデル】では1枚で強度が担保される多層板に、同じく多層板をカットした脚部分をつけています。【ハイエンドモデル】では、見た目の美しさも追求すべく松の木の集成材にダボで脚をつけ、角もしっかりと面取りを行っています。

■「サビない」って意外に大切
【レギュラーモデル】の発売後、こんなお問合せが増えました。
「パーツを新調して組み換えたいのに、ネジが回らなくなってしまいました…」「そもそもネジはどこまで入れればいいの?」

実は【レギュラーモデル】のネジもサビることは殆どないのですが、ご家庭の中=空気の成分環境によって変化が大きいようなのです。まるでLEGOのように、多彩なパーツで”キミの木”づくりが楽しめることがポイントの「キミの木シリーズ」なのに、これは困った事態です。

そこで、【ハイエンドモデル】ではサビないステンレス素材を採用し、ネジ中央で止まるエンド仕様を施しました。このエンド仕様(スクリューがない部分)の幅は、間に挟むステップなどの厚みに影響するため、これだけで数回の仕様変更を、その後「ネジが抜けなくなって困った!」というお声にもお応えして、マイナスドライバーの溝も加えています。

 

【レギュラーモデル】と【ハイエンドモデル】の違いをしっかりお伝えすることができましたでしょうか?SUMIKAならではの多彩なパーツは両シリーズ共通ですので、ぜひ「キミだけの木」を楽しんでくださいね!

 

 

*** 開発担当者の裏話 ***
レギュラーモデル】にホワイトコットンバージョンを追加した背景とは?

【ハイエンドモデル】の誕生後、実は【レギュラーモデル】を廃盤にしようかという話し合いが何度か持たれています。その一番の理由は、やはりタッカーの存在。猫ちゃんへの安全性という意味で”SUMIKAらしい商品”と言えるかという点は大変悩みました。そしてかなり安価にご提供しているため極めて薄利な商品であることも経営事情としてはネックに。

一方、ワンちゃんに比べて圧倒的に多頭飼育のご家庭が多い猫ちゃんの場合、人間の大家族と一緒で「いい環境を揃えたいけど一人ひとりにお金はかけられない」という切実な事情があることも事実であり、また猫ちゃんにとってキャットタワーは”ネコらしさ”を表現するとても重要なアイテムです。

「多くの猫ちゃんにタワーに登るワクワクを知ってほしい。その姿に感動するご家族を増やしたい」という想いがやはり強く、悩んだ末、より多くのご家庭に取り入れていただけるよう、今回バリエーションも増やすことになりました。

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