【INTERVIEW】猫写真家 石原さくらさんによる「猫ちゃんをスマホで上手に撮る方法」

【Profile】

猫写真家:石原さくらさん

「ねこのきもち」などの雑誌や広告で撮影のほか、写真教室を定期的に開催。キャッテリーや猫 カフェ運営における知識と飼育経験を生かし、写真の素晴らしさや、撮ることの楽しさを教えてく れた猫ちゃんに敬意と愛情を込めて、猫ちゃんたちが楽しめるような「キャット・ファーストな 撮影」を心がける。猫関連のテレビ番組への出演経験も多数。 

まずは事前準備
素敵な写真を撮るためには?



◎撮影前にはお片付けを◎
猫ちゃんが引き立つように
背景はシンプルにすっきりと。

◎ご飯の前やおやつの前に◎
「撮影=楽しい時間」
になるように演出することも大切。

◎おもちゃの用意も忘れずに◎
「目線」をもらうための小道具も用意。

可愛いポーズを引き出すには?

POINT 1
「まずは、寝ている時にそっと」

スマホ嫌いの子でも近くで撮影しやすく、

可愛い姿を収めやすい! 

POINT 2
「真上から真下から撮る」

例えば、キャットタワーの真下から撮影すると手を伸ばす瞬間や上から覗き込む瞬間など、真上からなら、猫ちゃんならではの伸びやかな表情など…普段は見れない角度の猫ちゃんが撮れるかも♪ 

POINT 3
「レンズを逆さまにして撮る」

猫ちゃんの目線は低いので、レンズ(スマホ)を逆さまにして撮影すると、いつもと違った表情に! 

明るくブレない写真を撮るには?

POINT 1
「シャッターを押す前に調整」

撮影することに夢中になりがちですが、シャッターを押す前に「スマホの画面で猫ちゃんの位置を触る」とピントが合い、最適な明るさになります。 

POINT 2
「おもちゃで目線をもらう」

カメラの前におもちゃを持ってきて、離したり・引き付けたりしながら、可愛い目線をもらえるように誘導しましょう。 

POINT 3
「自然光か白色LEDで」

猫ちゃんが引き立つ写真を撮るには「目の中に光を入れる」ことが大切。自然光か白色LEDの環境下で撮影すると猫ちゃんの瞳に光が綺麗に映ります。 

SUMIKAファミリーの
皆さんからご質問

Q1:「まんまるお目目を撮影するには?」  
  →「少し暗い場所に入ってもらいましょう」


猫ちゃんの目は明るい場所では細くなりがち。それも可愛いのですが、黒目がまんまるな瞬間を撮影したい場合には、ちぐらベッドやキャットトンネルなどに入ってもらい、レンズを覗き込んでもらった瞬間を押さえましょう。 


Q2:「体毛まで綺麗に撮影するには?」
→「猫ちゃんの毛色にマッチした
背景を選びましょう」


例えば、茶トラちゃんの場合には、オレンジ系の背景ですと同化してしまいがち、白猫ちゃんは明るすぎる場所で撮影すると白飛びしてしまうため、猫ちゃんの毛色に合わせて引き立つお色や光の量を選びましょう。

《猫ちゃんの毛色に合わせた背景》
・黒猫ちゃん:ホワイトやビビットカラー
・白猫ちゃん:直射日光の当たらない光が強すぎない場所
・サビ猫ちゃん:ピンク系やビビットカラー

パステル系やくすみ系カラーは、多くの猫ちゃんの毛色に合うのでおすすめです。また、長毛フワフワちゃんの場合には、あえて逆光で撮影すると素敵な写真が撮れることも。ぜひ、お試しください。



Q3:「動きのある写真を撮影するには?」
→「スマホを連写モードに設定しましょう」


動きのあるお写真はプロでも中々難しいもの。そのため、スマホの連写モードを利用したり、最近のスマホは動画切り出しになっているため、動画から写真(静止画)を選ぶのも良い方法です。
(※)機種によって機能が異なるためご確認ください。 



Q4:「シャープな子を可愛く撮影するには?」
→「スマホを逆さまにして撮影しましょう」


元々輪郭がシャープな子や吊り目の子で、甘めの柔らかい印象の写真に収めるポイントの一つは 「下から撮影すること」。これにより、輪郭に丸みが出て柔らかい印象を演出できます。 



Q5:「お顔まわりが黒っぽい子をうまく撮るには?」
→「アイキャッチを活用しましょう」


毛色に関わらず背景に同化してしまうと、お顔がどこにあるか分かりにくくなってしまいます。そんな時は、猫ちゃんのお顔を光の方に誘導し、目の中に光=アイキャッチが入るようにすると、毛色が映えるお写真になります。 



Q6:「カメラを向けるとプイッとされちゃいます…」
→「スマホを好きになってもらいましょう」


スマホを向けると逃げる、そっぽを向かれてしまう場合には、もしかしたらスマホに対して嫌な思い出があるのかもしれません。ご家族は撮影を楽しめても、猫ちゃんはどうでしょうか?たくさん撮られてもご褒美がない、遊びを邪魔される…と思っている可能性はありませんか?撮影はなるべく猫ちゃんにとってストレスのないように、遊びやごはん、おやつなどをセットにすることで、「スマホ=楽しい」と思ってもらえるようになるかもしれませんよ。



Q7:「複数の猫ちゃんを並べて撮影したい!」
→「高いところに乗ってもらいましょう」


2ニャン・3ニャンを一緒に撮影したいと思っても、動き回ってしまって同じところに留まってく れませんよね。そんな時は、キャットタワーやテーブルなど高い場所に猫ちゃんを集めるのが効果的。高いところに乗ると動き回らなくなるので、仲良く並んでいるお写真を収めやすいです。また、猫ちゃんは新しい物が大好きなので、届きたての段ボールや洗い立ての洗濯物など、猫ちゃんにとって「新しいモノ」を与えることで一度にみんなの興味を惹けるかもしれません。 



Q8:「複数の猫ちゃんから同時に視線をもらいたい!」
→「おもちゃを横に動かしましょう」


揃って撮影できるシチュエーションが整ったら、おもちゃで目線を誘導しましょう。この時紐おもちゃなどを振り回すと、猫ちゃんも釣られて動いてしまうため、短めのおもちゃをカメラの前で横に動かすようにしてみましょう。猫ちゃんの視線が一緒に右に左にと動くその瞬間がシャッターチャンスです!



Q9:「アクリル越しだと自分が映り込んでしまいます」
→「レンズをアクリルにくっ付けて撮影しましょう」


SUMIKAのスケルトンラウンドベッドやnyamsta!など、透明の素材越しに猫ちゃんを撮影しようとすると、どうしても撮影者が写り込んでしまいます。プロは光の加減などで調整しますが、それが難しい場合の工夫をSUMIKA商品でご案内します。 

SUMIKAおすすめ商品

スケルトンラウンドベッド

レンズをなるべくアクリル素材に近づけるようにしてみましょう。ベッドの周りをシーツなどで囲って隙間から撮影することも効果的です。

アクリル製食台nyamsta!

下から撮影すると、どうしても逆光になってしまうため、電気の真下を避け、食台の下に白い紙や布を敷き光を反射させることで、猫ちゃんを明るく撮影することができます。